写真・カメラ講座 1 フィルム編

あっちこっち 気の向くままに
記事を書いていましたが・・・

今日より 写真・カメラ講座として
書いて行こうと思います。

第1回は フィルム

デジタルのこの時代にフィルム?
何言ってんだよ、こいつは?

と思われそうですが・・・

色々考えた末のフィルム編からですので
ご覧下さいませ^^

フィルムの種類としては

・白黒フィルム(ネオパン)

・カラーフィルム(35mm)(リバーサル)

・大判フィルム

・医療用フィルム

などがありましたが今現在でも残っていますが
数は激減しています。

 

10年ほど前まであったフィルム会社としては
コニカ、AGFA なんてものがありました。

現存するフィルム会社は 富士写真フィルム
コダック、当たりが有名ですね。

で、フィルムの何を覚えて欲しいと言いますと、

ISO です。

これは国際標準化機構といいます。
詳しくは➩ こちら  (Wikipediaに飛びます)

 

フィルムには

ISO 100

ISO 200

ISO 400

ISO 800

ISO 1600

ISO 3200

ISO 6400

とありましたが一般的に使われるフィルムは
ISO100 ~ ISO800 までですね。

数字が多いほど銀の含有量が多く
光の吸収量が多いです。

では フィルムもデジタルも同じですが
一眼レフカメラで夜景を写したい時は
どのフィルムを使いますか?

もちろん夜景なので三脚、レリーズ使用です。

大体 2種類ですか・・・選択するのは^^

決まりましたか?

答えは ISO 100 or ISO 400 です。

動きの無いただの夜景でしたらISO100でも充分!
花火と一緒に夜景の撮影でしたらISO400と言う所でしょう。

ん?そんなので綺麗に写るの?
と思われそうですが・・・

さきほど フィルムの銀の含有量の差と
言いましたが、銀が少なければ少ないほど
写真にした時に粒子の粗さが出ないのです。

ISO100 で夜景・・・

カメラをご存知の方からクレームが
来るレベルでしょうね?

高感度の方が絶対綺麗!
と思われていると思います。

では 写真のフィルム感度・・・

これはなんの為にあるのでしょうか?

100のフィルムで撮れない物・・・

例えばカーレース F1を例にあげて説明してみましょう。

2005年 372.6km/hと言う物凄い記録が出ましたので
これを例にします。

これを1秒で何Km走るか計算します。

1時間は3600秒なので 372.6kmを3600で割りますと
372.6÷3600 = 0.1035km

つまり 1秒で 103,5mの移動!
これが372.6kmの世界なのです。

103,5mを1秒で走るスピードを1回のシャッタ-で
撮影出来るとしたら・・・それは連写しか無いです。

カメラを構えて移動させてながらシャッターを切る。
これでもファインダー一杯に撮影するのは本当に大変。

この103.5mで移動する車をどう撮るのか?

シャッタースピードでみてみましょう。
今回は撮影可能は 1mmになった時とします。

←は シャッタースピード
➩の数字は残り距離です。
フィルム感度は ISO100とします。

1秒  103,5m

1/2秒  51.7m(端数は切り捨て)

1/4秒 25.8m

1/8秒 12.8m

1/16秒 6.9m

1/32 3.5m

1/64 1.8m(1800mm)

1/125 900mm

1/250 450mm

1/500 225mm

1/1000 112mm

1/2000 56mm

1/4000 28mm

私のカメラの最速シャッタースピード
なってしまいました。
このままでは撮れないですよね?

ここで 800のフィルムを入れていたとします。
(デジタルでは感度変更ですね)

そうすると・・・

1/500 28mm となります。
フィルム感度が 8倍なので
1/4000の8分の1でいいのでこうなります。

さぁ続けましょう。

1/1000 14mm

1/2000 7mm

1/4000 3.5mm

更にフィルム感度が必要です
倍の1600にしましょう。

1/500 3.5mm

1/1000 1.8mm

1/2000 0.9mm

1mmを切りました!これで撮影出来る!

 

つまり  100のフィルム感度では無理でも
1600の感度でシャッタースピード 1/2000で
撮影できると言うことなのです。

ただ これはわかりやすく
例を上げて数値化しただけで

実際には 晴天、曇天、雨、によって
全ての条件が変わってきます。

こればかりは身体で覚えるしかないですね。

室内で証明写真や集合写真を撮るのは
技術的にはそんなに難しくはありません。

ただ集合写真などでは全員の目を俯瞰で見て
全員が見た一瞬にシャッターを切る技術が必要です。

 

話がそれましたが 今日のフィルムの話
理解して頂けると デジタル一眼でも結局は
同じって事がわかって頂けると思います。